30年目ぶりの「昨日」の組み合わせ

もう先月の話になってしまった。
とは言っても2日前の話。

7月30日(金)。私は4か月続いたプロジェクトを無事終えて、すっきりとした気持ちで会社を後にしていた。
実はその夜、ある約束があったのだ。
ここ最近、何度かこのBLOGに登場する、小学校の同級生、マリ(仮)が家に遊びに来た日、何の気なしにその当時の友人を一人、Googleを使って探し当てていたのだが、その友人が久々に上京するとのことで、ちょっとしたプチ同窓会が企画されていたのだ。
場所は洗足池のほとりにある、コ洒落たコース料理店「テラス・ジュレ」。
洗足池界隈は、我々同窓生の遊び場だったが、当時、この店のあったところにはコ汚い喫茶とゲーセン、そしてボート乗り場があっただけなので、感慨もひとしお。

20時過ぎ。その友人とマリ(仮)、そして「プチ同窓会常連」が次々と集まり、23時ごろまで楽しい昔話に花が咲いた。
閉店時間になっても話は尽きず、友人を送りがてら、コースケ(仮)のBMWで友人が住む町田までドライブしよう、ということになった。

真夜中の東名高速をバカ話で盛り上がりながら走る5人。
ふと30年前にタイムスリップする。
マリ(仮)は、このメンバーで一人だけ女の子であるが、思えば当時から、こうして男友達の集団に臆せず入り込み、バカ話に付き合ってくれていた。というか、うまく入り込んでいた。
30年前、小学6年生であった我々は、少なからず「思春期」を迎えていたので、女の子が混ざるということに多少戸惑いがあったが、マリ(仮)の性格はうまいこと男子連中の(思えば)幼稚な思考をカバーしてくれる役割で、自然と遊び仲間になっていた気がする。

この日集まった5人は、いつもいつも一緒に遊んでいたわけではない。みんなの話を総合すると、お互いの家に遊びに行ったことはちょくちょくあっても、せいぜい2人か3人で遊んだことが多かったと記憶する。
しかし、きっと、いや絶対、このメンバーが5人集まって遊んだことがあるはずだ。どこで何をして遊んだかは記憶にないが、この5人ならあり得る。
そう考えると、30年ぶりに再会したこの5人が、外車をカッ飛ばして夜中のドライブをしているというのはとっても不思議なことであり、しかし「単なる昨日の続き」でもあるんだなぁ、と思った、そんな7月の終りであった。