先日お知らせした、「データ配信延期」。いろいろ悩んだが、今日、データを公開することにした。
今日配信したのは、東海道チェイサーの「九州新幹線全線開業に伴うデータ」。
このデータがもともと配信される予定だった前日、2011年3月11日午後3時前、三陸沖から関東銚子沖までの広い範囲を震源とする「東北関東大震災」が発生し、未曽有の災害が日本を襲った。
翌3月12日に、九州新幹線は予定通り開業したが、このデータ のように西鹿児島~新青森を通して鉄道旅行することは不可能な状態となった。
被災地の心情、特に鉄道ファンの心情を考えると、被災地の駅名が現れることにより悲しさが増すかもしれないと思い、暫くはデータの配信を控えていた。と、いうか「配信すべきかどうか」を非常に悩んでいた。
しかし、ANSoftは「夢」を「創造」することをモットーとしている。
あえてこの「西鹿児島から、東京を超え、被災地を通って青森まで」走るこのデータを、当該地区の復興を祈り、いちはやく現実化するという夢を託す意味で、公開しようという思いに至った。
「名取」「仙台」「国府多賀城」「塩釜」「松島」といった、大きな被害を受けた地域を通るとき、ぜひみなさんも復興の祈りをささげていただきたい。
そして、いちはやく、E5系「はやぶさ」が元気な東北地方を走る日を夢見ている。