大田区生まれ、大田区育ち、大田区勤務の、まるで
大田クルーメンバーの私であるが、実は3年間、千葉県習志野市民だったことがある。
大学生時代の下宿が、
京成大久保駅近くの「第2三峯荘」という、風呂なしトイレつきの
ボロアパートだったのだ。
しかし住めば都。非常に愛着がわき、東京へ帰るときは断腸の思いであった。
その後、2年おきくらいの間隔で、この長屋がどんな感じで残っているか、ふらっと千葉へ出かけていた。門さんとも3回ほど一緒に行った。
行くたびに周りの風景が変わっていた。道路は舗装され、マンションが建ち、田んぼは縮小され、形成の車窓からよく見えた「三峯荘」の看板も近代的な建物に隠れるようになっていた。
昨日、またふらっと、門さんと幕張経由で、ふらっとこの地を訪れた。
確かに2年前まで存在していたボロ長屋は跡形もなく消え去り、近代的なアパートがそこには立っていた。これも時代の流れ。仕方ないとあきらめたが、毎年埼玉県の三峯神社へ参拝するのが生きがいのオーナーが名づけた「三峯荘」という名前が消えたのは少し悲しい。
しかし、新しく立った建物の入り口に掲げられた看板を見て、安心した。そこには
「
サンハイツ ミツミネ」
と書いてあったのだ。