ANSoftのモットーは「思い立ったらすぐにやる」。起案から完成までが早いのが自慢である。
しかし、過去「作り始めたはいいが、アルゴリズムや「表現法」に行き詰まり、制作を断念したものもいくつかあった。
2004年秋。あるゲームの制作を思い立ち、キャラクターの設定まで終わって原画を描き終えた。
BLOGにもその記憶が残っている。
キャラクターはこのコ。白井菜海である。
しかし、突然行き詰まり、制作が断念された。
このときの場合、仕事(本業)が忙しくなり、作っていられなくなって、そのうち制作意欲が薄れていったのが実際である。
菜海はこのとき、完全に「幻のヒロイン」になったかと思われた。
制作断念から1年経った今年の春。やはり仕事は忙しかった。しかしその反動もあってか、どうしても菜海を復活させたいという気持ちが高まり、制作が再開。仕事の合間を縫っての制作だったので時間はかかったが、ついに今月の初めに完成し、そして今日、
Vectorでの発表に至った。
そのゲームは「選挙2.0」。実は1985年、つまり22年前にMSXで生まれたゲームを「今風に」大幅リメイクしたゲームだ。
20年ぶりに復活するはずのゲームは、「22年ぶりの復活」になったわけだ。
はからずも、世は「選挙」が旬なキーワード。
まさに菜海は、「満を持して」の劇的な復活デビューであったのだ。
ゲーム中の菜海。あなたの「モトカノ」役です。ぜひぜひ、かわいがってあげてください。