再び襲う悪夢の回避

今日は結芽子の誕生日。
あいにくの雨だが、つまりそれは「野球の秋の大会が延期」を意味し、一日フリーとなる。

親父と相談し、平和島クアハウス、そして横浜みなとみらいのフェスタガーデンでディナーというスケジュールになった。
親父の用事で銀座へ立ち寄った後、お台場、中央防波堤経由で平和島へ。
夕方、高速湾岸線でみなとみらい。予定通りディナー。

ちょうど1年前。今日と同じように、朝、銀座から中央防波堤をとおり、午後みなとみらいへ行った日があった。
今日と違うのは、その時は「お義父さんのオデッセイを借りて」運転していたこと。
そしてその日は、最後の最後に車庫入れを失敗し、テールをガチャンと壊してしまった、悪夢の日であった。

今日は、第3京浜経由で家に帰った。親父、家内と子供たちをおろした後、車庫入れ。
雨が降っていて地面が良く見えない。

ドキッとしたのはそのときだ。

いつもより、少し右に寄って入れてしまったのだ。
そのままアクセルを踏み続けていたら、また、同じ失敗を繰り返すところだった。
しかし今日は「ブレーキ！！！」と、脳に響く声があった。おかげで、すんでのところで(壁まであと10cm!!)デミの輔は止まり、自動車保険を使わずにすんだ。
足がとっさにブレーキに動くようになった、と言えば、一年間での運転技術向上と片付けられるかもしれない。しかし、脳に響いた声。それは「デミの輔の声」に聞こえて仕方が無かった。
一年間で、まさに人馬一体。デミの輔とは良い友達になれたような気がする。

車庫入れをしなおして、車を降り、デミの輔に語りかけた。

「ありがとう。これからもよろしくね！」