我が家の節税計画 － デミの輔とすごす最後の2週間

実は1ヶ月ほど前から、我が家では「節税」に関するとある計画が立てられていた。
それは「マイカーを普通自動車から軽自動車に買い換えること」。

ご存知の通り、重量税などの毎年自動車にかかる税金は、軽自動車は普通自動車に比べて格段に安い。
また、高速国道(中央道とか)を通るときの料金も、軽自動車は普通自動車より2割方安い。
ということは、今、一時的な出費があっても長い目で見れば元が取れることになるのだ。

前にも書いたが、私は実は「軽自動車」が好きだ。理由は「なんとなくかわいいから」。
だからマツダ党の私としては「キャロル」とか、また他社では「ミラ」とかにはクラクラきちゃう。
しかし3年前の今頃購入した、我が家初の「マイカー」はデミの輔。普通車のDemioだ。
理由は簡単。
まず、当時は家族構成が「5人」だった。4人が定員の軽では、家族全員で出かけられない。
それから、カーチスで一番に勧められたデミの輔が、値段的にも「練習車」としては手ごろだったのだ。

デミの輔は3年間、無事故でよく働いてくれた。「軽違反」はあったのだが、なによりも私に「運転の楽しみ」を教えてくれた。もともと「2回車検を受ける前に乗り換え」の予定ではあったが、デミの輔は我が家の一員として、家族全員に可愛がられている。手放すには多少なりとも抵抗があるのは否めない。

しかし、今年、父の逝去により家族構成が変わった事、デミの輔の「3年目の点検」が10月に近づいている事、おりしも走行距離が5万キロを超えた事、デミの輔がエコカーに分類されないので保険などが安くならないこと…、いろいろ重なって「軽に買い替えの時期」であることが、家族間で話題に上るようになってきていたのだ。

1ヶ月前、デミの輔をオイル交換させにデミの輔の「出身店」であるカーチス横浜を訪れた際、営業担当のS氏に買い替え計画を話すと、いろいろな車を紹介してくれた。
その中でも、一つ、ものすごく気に入った車があった。我が家の財務相である妻も興味を示し、予算どりが始まっていた。
決算月である今月が狙い目と見て、ホームページを毎日のようにチェックしていた。ただ、そこそこ値段は下がるものの、まだ「決定打」的な値段にはならない。

しかし一昨日、転機が訪れた。
我が家からほど近い、マツダの正規ディーラー店へ、ふらっと立ち寄り、「正規店での相場はどんなものなのかな」と「冷やかしついでに」営業を捕まえてみた。
大型家電店ではないが、他店、つまり「カーチス」ではこれくらいの値段だったよ、だからそれを大幅に下回ってくれないと…。という、結構「世間知らず」的なヒトも装ってみた。

すると意外な事に。

カーチスで見た車と、ほぼ同程度の車を「取り寄せ」できると言う。さらに驚いた事に、数万どころではなく、数十万単位、安い価格を示してきた。

担当営業となったYちゃんは、「決算時期という事もありますし、マツダの正規店としては目一杯がんばらせていただきます。」と言う。さらに
「もしよろしければ、明日にでも取り寄せしますので、奥様といっしょにぜひ実車をご覧下さい。」と言う。

うーむ、噂に聞く「決算月の勝負」とはこういうものなのか。

家に帰り、車のデータと、もらった見積もり資料を眺めながら妻と話をした。
デミの輔を手放すのは寂しいが、「マツダの正規ディーラーがバックアップに付くようになる」メリットは大きい。
デミの輔は3年間「カーチス」でサポートを受けてきたが、当然「メーカー保障」はなく、また点検、車検などの際はわざわざ横浜まで車を運ぶ手間もあった。マツダの店なら、我が家から徒歩10分だ。

そして次の日。
妻と実車を見せてもらいに行った。
その1時間後には契約書にハンコを押す私がいた。

妻曰く「デミの輔と別れるのは寂しいけど…、今度の車にその魂が乗り移ってくれたような気がする。」

まさにその通りだ。マツダの軽はスズキのOEMであるけれど、マツダ車はマツダ車なのだ。5角形グリルで顔も似ているし、やはりなんといってもZOOM-ZOOMなのだ。

営業のYちゃんと話をしている間、他の営業さんがデミの輔をきれいに磨いていてくれていた。
デミの輔は廃車になるわけではない。ちゃんとマツダのU-Carショップで「第3の」オーナーを迎えるための手続きをしてもらえることになった。


納車まで20日弱。それまで、できるだけデミの輔といっしょに出かけよう。

(前回同様、どんなクルマにしたかは納車日まで内緒。でも、マツダの軽、ってことで大体わかりますよね(笑))